中国語を勉強したいなら、まず知っておきたい基本的な文型をシンプルにまとめました!
目次
- 文型は英語と似てるの?
- どうやって時制を判断すればいいの?
- 語順て大事なの?
- 文型1:動詞述語文(述語部分が動詞になっている文のこと)
- 文型2:形容詞述語文(述語部分が形容詞になっている文のこと)
- 文型3:名詞述語文(述語部分が名詞になっている文のこと)
- まとめ
■文型は英語と似てるの?
中国語の基本的な構造は、英語と似ています。それは「S+V」「S+V+O」の形です。Sは主語、Vは動詞、Oは目的語を指します。英語と中国語が決定的に違うのは、中国語の動詞や形容詞には格変化と言われる単語の形の変化がないことです。例えば、英語だと「歩く」という意味の動詞の原形はwalkですが、過去形はwalked、進行形の際はwalkingという形に変化します。一方中国語は「走」という形は現在でも過去でも未来でも変化せず、同じ形で使われます。
また、日本語の「てにをは」いわゆる「助詞」はなく、漢字を並べるだけで表現します。
(例)
我做飯。
私/作る/ご飯
私はご飯を作った。
■どうやって時制を判断すればいいの?
上の文は、過去形、あるいは「私はご飯を作る」のように現在か未来のこととして解釈することもできます。
つまり、中国語の時制は、前後の状況や文脈で決定されるんです。英語や日本語のように動詞の形だけでは判断できないということを知っておきましょう。
■語順て大事なの?
語順が一番重要かもしれません。日本語は助詞があるため「私は/ご飯を/作る」の各パーツを入れ替えて「作るよ/ご飯を/私は」と言っても意味は伝わりますよね。しかし、中国語の場合は助詞がないため「我做飯」(我=私、做=作る、飯=ご飯)を「飯做我」と言うと、「ご飯が私を作る」という意味になってしまいます。
この語順が重要な点は中国語と英語はまた似ていますね。
また、中国語では動詞や形容詞だけではなく、名詞も述語になります。
では、述語部分が「動詞パターン」「形容詞パターン」「名詞パターン」の基本文型を順番に見ていきましょう!
■文型1:動詞述語文(述語部分が動詞になっている文のこと)
「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)」
(例文)
①肯定文
你做飯。
あなた/作る/ご飯
あなたはご飯を作ります。
②否定文
你不做飯。*動詞の前に「不」を置きます。
あなた/しない/作る/ご飯
あなたはご飯を作りません。
③疑問文
你做飯嗎?*文末に「嗎?」を置きます。
あなた/作る/ご飯/か?
あなたはご飯を作りますか?
■文型2:形容詞述語文(述語部分が形容詞になっている文のこと)
「主語(S)+(副詞)+形容詞」
(例文)
①肯定文
你睏。
あなた/眠い
あなたは眠くて、
②否定文
你不睏。*形容詞の前に「不」を置きます。
あなた/ない/眠い
あなたは眠くありません。
③疑問文
你睏嗎?*文末に「嗎?」を置きます。
あなた/眠い/か?
あなたは眠いですか?
ポイント☆
実は①の肯定文の例文はこの文だけで終わることができません。主語+形容詞だけだと、「あなたは眠くて・・・」と文が続くような感じに聞こえます。形容詞は単体では述語になることはできず、その前に必ず「很(とても)」などの副詞を付けなければいけません。そのため、「你很睏。」の形で「あなたは眠いです。」という完全な文ができます。
ポイント☆
否定文を作る「不」は本来だと第四声 bù です。しかし、「不」の後に第四声の漢字が来る場合、「不」の読み方が第二声 bú 変化するというルールがあります。そのため、「不睏」は bú kùn になります。
■文型3:名詞述語文(述語部分が名詞になっている文のこと)
「主語(S)+名詞」
日本語の場合、述語になるのは動詞・形容詞・形容動詞ですが、中国語には名詞が述語になれる「名詞述語文」という形が存在します。これは主に話し言葉で使われます。
この形は元々の英語のbe動詞にあたる「是 shì」が省略されたものです。どんな名詞でもいい訳ではなく、「年齢・時間・出身地」などを言う時に使えます。
(例文)
①肯定文
他台湾人。*主語のあとの「是」が省略されています。
彼/台湾人
彼は台湾人です。
②否定文
他不是台湾人。*否定文では「是」は省略できません。「是」の前に「不」を置きます。
彼/ない/である/台湾人
彼は台湾人ではありません。
③疑問文
他是台湾人嗎?*疑問文も「是」は省略できません。最後に「嗎?」を置きます。
彼/である/台湾人/か?
彼は台湾人ですか?
「是」を省略できるのは肯定文のみで、否定文や疑問文の際は「是」を付けなければいけません。また、「也 yě(〜も)」などの副詞をつける場合も同様です。(例)他也是台湾人。(彼も台湾人です。)
■まとめ
中国語の文型は英語に似ている部分もありつつ、違う部分もあります。日本語とは、基本的な語順が違うので、まずはSVの語順を押さえることを意識しましょう★